結論から言うと、Binanceの基本KYCでは住所証明は求められず、本人確認書類+顔認証+住所の文字入力だけで完了します。ただし、次の4つのケースでは住所証明の提出が求められることがあります。上級KYC、高額出金、リスク審査、規制の厳しい地域からの登録です。認められる書類には、水道光熱費の請求書、銀行の取引明細書、政府発行の通知書などがあり、いずれも3ヶ月以内に発行されたものである必要があります。始める前にバイナンス公式サイトで現在のKYCレベルを確認してください。アプリからのほうがアップロードがスムーズなので公式アプリを開き、iPhoneでインストールできない方はダウンロードページを参照してください。
住所証明(Proof of Address、略称POA)は、国際的なマネーロンダリング防止(AML)コンプライアンスにおける標準的な要求事項の一つです。Binanceは地域の規制に応じて要求内容が異なります。以下では発生条件、利用できる書類、撮影の注意点まで詳しく解説します。
| ケース | 住所証明の要否 | 説明 |
|---|---|---|
| 基本KYC(一般ユーザーの日常利用) | 不要 | 本人確認書類+顔認証のみ |
| 上級KYC(200万USDT出金枠) | 必要 | 必ず提出 |
| 高額の単発出金(5万USDT以上) | 求められる場合あり | リスク審査によりランダム |
| リスク審査 | 状況による | 発生条件は多岐にわたる |
| 高リスク地域からの登録 | 必要 | 規制次第 |
大多数の一般ユーザーは登録から日常利用まで、住所証明を求められることはまずありません。「大きな動き」をしたときにだけ求められます。
Binanceは一部の地域のユーザーに対し、追加で住所証明の提出を求めることがあります。例えば以下のような地域です。
日本のユーザーが基本KYCを行う場合、この対象には含まれません。
| 書類の種類 | 対応可否 | 備考 |
|---|---|---|
| 水道料金の請求書 | 対応 | 3ヶ月以内 |
| 電気料金の請求書 | 対応 | 3ヶ月以内 |
| ガス料金の請求書 | 対応 | 3ヶ月以内 |
| インターネット/電話料金の請求書 | 対応 | 3ヶ月以内 |
| 銀行の取引明細書 | 対応 | 公式のレターヘッドが必須 |
| クレジットカードの明細書 | 対応 | 公式のレターヘッドが必須 |
| 政府発行の通知書(納税通知書など) | 対応 | 6ヶ月以内 |
| 賃貸契約書 | 対応 | 公証または正式な書式が必須 |
| 住民票 | 一部対応 | 地域による |
| 宅配便の伝票 | 非対応 | / |
| 自分でプリントした水道光熱費の明細 | 非対応 | 公式発行のもののみ |
| 友人が書いた証明書 | 非対応 | 公的機関発行のもののみ |
正式な住所証明には以下が含まれている必要があります。
いずれか一つでも欠けていると差し戻されます。
日本国内の水道光熱費は口座振替やクレジットカード払いが主流になり、紙の請求書自体が少なくなっています。利用できる書類としては以下があります。
実務上は、スクリーンショットよりも公式のPDFや紙の書類のほうが受理される確率が高い傾向にあります。「標準的な書式」でないと判断されやすいためです。可能であれば公式発行のPDFまたは紙の書類を優先してください。
日本の銀行の取引明細書は最も確実な選択肢です。
これが最もおすすめできる住所証明です。
クレジットカードの紙の明細書は国際的に標準的なPOA書類です。日本のユーザーの場合:
| 地域 | 推奨書類 |
|---|---|
| 香港 | 中電/香港電灯の電気料金請求書、屈臣氏集団水道料金請求書、HSBCの取引明細書 |
| マカオ | 電力会社の請求書、銀行の取引明細書 |
| 台湾 | 台湾電力の電気料金請求書、中華電信の請求書 |
| 米国 | Utility bill、Bank statement、クレジットカードのstatement |
| ヨーロッパ | 同上 |
紙の請求書を提出する場合:
銀行の取引明細書などのPDFファイルはそのままアップロードし、印刷してから撮影しないでください(画質が劣化します)。
KYCで入力した居住住所と住所証明に記載された住所は、文字通り完全に一致している必要があります。例えば次のようなケースです。
このようなわずかな違いでも差し戻されることがあります。住所証明の表記が異なる場合は、請求書の表記に合わせてKYCの住所を修正することをおすすめします。
| 順位 | 理由 | 割合 |
|---|---|---|
| 1 | 発行から3ヶ月以上経過している | 30% |
| 2 | 氏名または住所が一致しない | 25% |
| 3 | 公式発行の書類でない(自分でプリントしたもの) | 20% |
| 4 | 文字が不鮮明、一部が隠れている | 15% |
| 5 | 対応書類リストに含まれていない | 10% |
出金枠を200万USDTまで引き上げる「上級KYC」を目指す場合、住所証明のほかに以下も必要になります。
| 要件 | 説明 |
|---|---|
| 資金源証明 | 給与明細、銀行取引履歴(6ヶ月分) |
| 職業証明 | 在職証明書または会社の登記情報 |
| 居住期間 | 現在の住所に3ヶ月以上継続して居住していること |
これらの書類はコンプライアンス部門による人による審査となり、結果が出るまで1〜4週間かかります。
大多数の一般ユーザーは基本KYCで十分であり、無理に上級KYCを行う必要はありません。
Q:水道光熱費が家族名義でも使えますか? A:使えません。住所証明の氏名は本人確認書類の氏名と一致している必要があります。家族と同居していて水道光熱費の名義が家族の場合は、自分名義の銀行の取引明細書のほうが適しています。
Q:同居人と名義を分けておらず自分名義の水道光熱費がない場合はどうすればよいですか? A:銀行の取引明細書やクレジットカードの明細書を代わりに使ってください。自分宛てに届く書類であれば問題ありません。あるいは宅配便の宛先を「居住の事実」の証明として使う方法もありますが、受理される確率は低くなります。
Q:引っ越したばかりでまだ何も請求書が届いていない場合はどうすればよいですか? A:1〜2ヶ月待って最初の請求書が届いてから上級KYCを行うか、先に銀行取引履歴(明細書に住所が記載されているもの)を利用してください。
Q:電子請求書(PDF)と紙の請求書は効果に差がありますか? A:差はありません。Binanceはどちらも受け付けています。電子請求書のほうが取得しやすいため、PDFを優先することをおすすめします。
Q:住所証明の住所は日本語表記と英語表記のどちらが必要ですか? A:KYCで入力した住所の言語と一致していれば問題ありません。両者が一致していることが最も重要です。
Q:住所証明の有効期限はどのくらいですか? A:通常は3ヶ月です。一部の規制が厳しい地域では1ヶ月の場合もあります。最初から最新の書類を用意することをおすすめします。
Q:代理受取した宅配便の伝票は使えますか? A:使えません。宅配便の伝票は対応書類リストに含まれておらず、他人が代理受取したものであればなおさら認められません。
住所証明は日本での基本KYCの段階では通常必要ありませんが、高額の取引を行う場合や上級KYCへの引き上げを検討している場合は、あらかじめ銀行の取引明細書や公共料金の請求書を準備しておくと手間が省けます。本サイトのKYC認証カテゴリーには、その他のKYC関連の具体的なシーン別チュートリアルも掲載しています。